よっぺま(@yoppema)です。
先日、スバルが新型レヴォーグの先行発表を行った。10月に正式発表で、年内には販売開始のようだ。すでにディーラーでは先行予約を受け付けている模様。また、各メディア向けにレヴォーグの試乗会も開催されていて、その模様がYouTubeやWebなどで賑わっている。
それをざっと見て、現時点で思ったことをまとめておく。それこそ、シャトルを所有しているので、次の買い替えまでレヴォーグを購入する機会はないけど、ステーションワゴン好きとしては興味津々である。また、下記のように、東京の恵比寿にあるスバルのショールームに行って、展示されているレヴォーグを見に行くくらいには、レヴォーグに興味がある(見に行ったのは2019年の夏)。
アイサイトXについて
最近のスバルと言えば「アイサイト」と言っても良いくらい知名度を得ているわけであり、安全支援システムとして高性能なのだけど、今回の新型レヴォーグに搭載されるアイサイトXの制御は400万円以下で購入できる車の中では、トップクラスだろうなと思う。他社が追従してきたけど、また引き離しにかかっているなぁと印象。
安全支援システムの役割は大きく2つあって、「ぶつからない、衝突を避ける、事故を未然に防ぐ」ことと、「高速道路での半自動運転、長距離運転でも疲れない、疲労を軽減する」ことに分けられると考えている。
YouTubeを見た感じだと、アイサイトXはどちらに対しても、今までの「アイサイト Ver3」以上に、より高度な制御を実現している印象である。特に印象深かったのは、高速道路でのカーブの手前で自動的に減速する制御である。
ホンダセンシングも便利だけど、高速カーブだとやはり怖い。自分で加減速した方が安心感があるんだけど、そうか、ついにアイサイトXだと機械が滑らかに加減速してくれるのか。
— よっぺま (@yoppema) 2020年8月20日
カーブ手前での自動減速、これは本当に凄いと思う。さすがスバル!
300万円台のレヴォーグで実装するとは驚きだ。
上記のTwitterでもコメントしているが、シャトルハイブリッドに搭載されているホンダセンシングのアダプティブクルーズコントロール機能(ACC)を使っても、それはあくまで先行車をセンサーやカメラで認識して、速度を維持しながら距離感を保つという制御でしかない。アイサイト Ver3でも、基本は同じである。直線が続く場合は問題がないが、カーブが連続する区間で、かつ先行車との距離が広がり過ぎている場合、車はあくまで規定の速度を維持し続けるようとする(カーブが存在することは認識しない)。だからこそ、運転支援システムであり、半自動運転なのだ。
それを実際に経験しているからこそ、今回のアイサイトXでGPS情報なども活用しながら「カーブが間近に迫っていること」を認識し、「安全に曲がり切れるように、後方部分もセンサーで確認しながら、自然と減速する」という制御に驚くばかりである。これ、実際に体験すると、感動を覚える気がしてならない。そして、これを400万円以下の車で実現してきたのだから、スバルの本気度がよくわかる。
仮に、ディーラーで試乗する機会があったとしても、高速道路での試乗機会がないと「カーブの手前でアイサイトXが自然と減速してくれる」ことを試せないと思うので、それだけが残念。要は、買えってことかな。
ラゲッジスペースについて
荷室の部分についても、初代レヴォーグよりもさらに広がったようだ。ボディサイズが若干大きくなったとはいえ、荷室を広く確保する動きをしているのが好印象。そもそも、3ナンバーのステーションワゴンなので、十分過ぎるくらいのラゲッジスペースがあるわけだが。
ただ、下記のTwitterで呟いたとおり、それでもシャトルの方が荷室容量が大きい。
新型レヴォーグのトランク容量は561L、シャトルハイブリッド は570L。
— よっぺま (@yoppema) 2020年8月20日
やはり、シャトルの室内空間っておかしいな🤣 5ナンバーの車なのに。ホンダって室内空間を広くする魔法を知っているんだろうな(笑)#レヴォーグ#シャトル pic.twitter.com/qBupDQ7sZQ
やっぱり、ホンダの室内空間を広くできる技術は凄まじい。シャトルは5ナンバーの車のはずなのに。
エンジンとCVTについて
新型レヴォーグは、新開発の1800ccターボエンジンを搭載する。YouTubeの試乗動画を見る限り、初代の1600ccターボエンジンよりはトルクフルで良いが、2000ccターボと比べるとパンチ力がない、というスペックを聞いたイメージどおりのエンジンのようである。
組み合わされるミッションは、引き続きCVT(スバルのリニアトロニック)。CVTというと、ネガティブなトーンで評価されがちだけど、このあたりは実際に試乗してみないと、どういう印象を受けるかわからないなぁと思う。
例えば、ホンダのシビックハッチバックを試乗したときにも思ったが、ATやCVTというよりも結局、機械の制御が良いかどうかで印象が変わる。シビックハッチバックのCVTは、当然ATやMTのような段付きではないのだけど、非常に制御が優秀でまったく違和感がなかったし、ストレスなく走ることができた。アクセルを踏んだ際のレスポンスがスムーズで、CVTと言われなければ気づかなかったようにも思う。
そのため、レヴォーグのCVTについても、エンジンと合わせてどういう制御なのか、違和感が少ないかどうかで印象が変わるだろうなと思う。こればかりは、運転しないとわからないので、楽しみなところである。
まとめ
とても大きな11インチのカーナビや全面ディスプレイ型のメーター類もそうなのだけど、今回の新型レヴォーグは相当気合が入っている印象。当然、スバルの中心的存在であるし、SUVやミニバンに押されがちなステーションワゴンとしても、ここで存在感を発揮したいところであろう。
年内の発売に向けて、また多くの情報が出てくると思うので、楽しみに待ちたい。また、レヴォーグに刺激を受けて、ホンダがジェイドの後継ワゴンを販売してくれないかなと思ったりする。望み薄とは思うが。
というわけで、本日はおしまい。