よっぺま（@yoppema）です。
日産自動車から新型のノートが発表されました。今回が3代目です。2代目は2012年から今までフルモデルチェンジされないまま、ここまで来ましたので実に8年ぶりです。車って6年くらいでフルモデルチェンジする車種が多いので、人気で売れ筋のコンパクトカーだということを考えると、かなり長かった印象です。だいぶ、マイナーチェンジで引っ張ったわけですが、今回は堂々たるフルモデルチェンジの登場となりました。
外観を見てみると、日産のVモーショングリルの印象を残しつつも、新しくなったブランドロゴとともに落ち着いて精悍な見た目となっているように感じます。とても格好良いですし、近未来感を保ちつつシュッとしていて、個人的には好みです。
コンパクトカー市場は、トヨタのヤリス、ホンダのフィット、マツダのMazda 2（旧デミオ）、スズキのスイフトあたりが競合になるでしょうが、この新型ノートがどの程度売れるかは気になるところです。ヤリスがかなり売れているので、その対抗馬にノートが躍り出るかどうか楽しみなところ。
シンプルで統一感のあるインテリア
コクピットはシンプルですが統一感があり、ごちゃごちゃしていないのでよいです。メーターパネルの、スピードメーターはデジタル表示になるようで、近未来感のある外観と合わせて揃っている感じです。確か、試乗したリーフはアナログ表示だったと記憶しています。見やすさでいうと、アナログ表示で針があった方がわかりやすい気がしますが、最近の日産車はEVとe-Powerを前面に出しているので、デジタル表示の方が親和性が高い気がします。
シフトノブもシンプルで操作しやすそうなので、個人的には好みです。このあたりは試乗する機会があれば、楽しみなところです。
ブラインドスポットモニターを搭載できる
今回のノートでは、グレードによっては、先進機能であるブラインドスポットモニターが選べるというのも好印象です。できれば、全グレード標準搭載だと凄いなと思うけど、さすがにそこまではいかないようです。
ノートの場合、ブラインドスポットモニターは、「インテリジェント BSI（後側方衝突防止支援システム）」と「BSW（後側方車両検知警報）」の2つに分かれています。通常のブラインドスポットモニターは、カメラまたはセンサーで検知してから、警告音が鳴ったりサイドミラーの警告灯が点滅したりして、ドライバーに知らせるものを指すので、「BSW」がそれに該当するのだろうと思います。
ノートが凄いのは、さらに「インテリジェントBSI」があること。公式HPの説明では、車線変更時に衝突の危険性がある場合に、自動的にハンドル制御が介入し、衝突を避ける働きがあるそうです。このあたり、あまり他社の運転支援システムだと見ない機能だと思うので、日産ノートには力を入れていることがわかります。実際のところ、システムの制御が自然かどうかなどは乗ってみないとわからないのですが。
日産の新型ノートは、ブラインドスポットモニターを搭載できる模様。
— よっぺま (@yoppema) 2020年12月2日
コンパクトカーだと、トヨタのヤリス、マツダのデミオも同様。
この装備、代替の「リアで安心カメラ」があるとはいえ、ホンダのフィットだけ取り残されているな。
ホンダファンとしては悲しい😭
個人的には、ホンダのフィットには頑張ってもらいたいところですが、ライバルである日産ノートには結構差がつけられているような印象です。運転支援システムは、あくまでオプション的な側面があるわけですが、だからこそ装備があるかどうかは、実際に車を購入しようとするときに気になるところです。差別化の要因の1つだと思います。
おわりに
コンパクトカーは各社の売れ筋商品の1つなのですが、一方でコンパクトカー（Bセグメント）の上位車種（Cセグメント）との位置付けも踏まえて、どれだけ価格と装備のバランスを取るかが難しいところだと感じます。
例えば、ホンダの場合、フィットがあって上位にシビックがある。トヨタの場合、ヤリスがあってカローラやプリウスがある。マツダの場合、Mazda 2があってMazda 3がある。当然、価格差もあるので、コンパクトカー側は、装備で上位車種を積極的に上回るのは難しいわけです。
ただ、日産はノートはあるが、すぐその上の車種が実はない。車格的にはリーフなのでしょうが、リーフはピュアEVであり、e-Power（シリーズハイブリッド）のノートとは少し毛色が異なります。当然、セレナ、スカイライン、エクストレイルなども違います。
日産は車種ラインナップを絞ってきている分、1つの車種に周囲との位置付けをあまり気にせずに、装備を盛り込めるというところがあります。ユーザーとしても選べる車種が少ないのは悲しい反面、選んだ車種で選べない装備がないというのは嬉しいところだと思います。コンパクトカーならノートを選べば間違いないという感じで。マツダもこういう方針で車作りをしていますが、それに近い感じです。また、どれを選んでも後悔しないという意味では、iPhoneやMacを選ぶような感じかも。
あと、今後ノート nismoが出てくるだろうと期待しています。そういうスポーツモデルが出てくるという期待ができるのも、日産ならではですね。余談ですが、トヨタのヤリスは、怪物級のヤリスGRも出しています。対抗として、ホンダにはフィットRSやフィット TypeRを出して欲しいものです。エコも大事だけど、スポーツモデルというのも大事だと思うんですけどね。
というわけで、本日はおしまいです。
