yoppema

ただの雑記です。よっぺまと読みます。

ホンダのフィットRS(型式GR3)に乗った感想。

先日、シャトルの車検中にe:HEVのフィットRSに乗る機会がありました。乗ってみて感じたことを書いておきます。

フィットのRSモデル

足回りはやや硬め

ホンダのRSモデルは、伝統的にTypeRほど過激で高速なセッティングにならないケースが多いです。そのため、今回のフィットRSもパワートレインは、通常のフィットと同じ出力です。やろうと思えば、e:HEVのモーターやエンジンの馬力を高めることは可能なのでしょうし、実際それくらいの差別化を実施しても良い気がしますが、出力面での差はありません。

ただ、足回りは差別化しているようで、RS専用のサスペンションを導入しているようです。実際、足回りはやや硬めで低速かつ荒れた路面を走ると、ややコツコツ感がありました。一方で、40~60キロくらいの中速域に入り始めたあたりから、足回りがビシッと硬くなり安定感が増す感じがありましたので、楽しめそうな感覚がありました。今回、高速道路を走る機会はなかったので80~120キロの高速域は試せませんでしたが、Bセグメントのコンパクトカーのレベルとしては安定して走れそうな印象があります。

このあたり、さすがRSモデルといった感じです。

パドルシフトでの減速操作が刺激的

e:HEVのフィットRSの場合、パドルシフトが備わっています。そして、モーター駆動がメインなので、このパドルシフトによる減速操作はかなりダイレクト感があり面白かったです。パドルで1段階下げるだけで、アクセルペダルを離した際の減速が強まります。エンジンブレーキというよりは、モーターによる回生ブレーキなのだろうと思いますが、この減速域が強くて運転操作がとても楽しかったです。モーター駆動の車に対する加減速の魅力を、ホンダはよくわかっているなと感じます。

ドライブモードスイッチもあり、ノーマルとエコとスポーツの3段階があります。これをスポーツモードにして走行することで、アクセル操作に対するレスポンスが敏感になり、かつパドルシフトでの減速も敏感になるので、かなり楽しめます。ワインディングロードを走ると、とても刺激的だと思いました。

ただ、ドライブモードスイッチの場所は使いにくいです。ちょっと考えてほしいところです。

モーター駆動だからトルクフル

フィットのe:HEVは、2022年のマイナーチェンジ時にモーターの出力も14馬力ほど増したそうなので、そういった面で走行性能に余裕が生まれたように思います。マイナーチェンジ前のフィットも乗ったことがあったが、野暮ったさがありました(という感想を、シビックの時にも書いていました)。

あと、モーター駆動はトルクフルなので、軽やかに走るのはよいですね。ただ、個人的にはエンジン駆動の方がフィーリングは好みですが。どうにも、モーター駆動メインだとスーっと滑る感じがして運転している感が薄い気がします。シャトルのトランスミッションは、デュアルクラッチ(i-DCD)だからダイレクト感があって面白いです。

ブラインドスポットモニターが選べない

フィットRSで残念な点に、ブラインドスポットモニターが選べないことがあります。オプションにするなら理解できますが(本来はADASの1つとして安全性を高めるために標準装備にするべきと思いますが)、グレードによって選べないということは理解できないです。フィットでも一部のグレードではブラインドスポットモニターが選べるのに、RSでは選べません。

ホンダは、なぜかこういう変な差別化をするので、マツダやスバルを見習って安全装備の搭載には力を入れてほしいです。

トランクが狭い

これは、シャトルとの比較です。車格的にも仕方ないのですが、やはりフィットのトランクは小さいなーって思います。

アナログ表示のメーターがない

運転席のメーターパネルは、コンパクトな液晶画面ですが、スピードメーターはデジタル表示です。個人的には、アナログ表示も選べるようにしてほしいなと思います。コストカットなのでしょうけど、どうにも好みではないです。

まとめ

フィットRS e:HEVは、なかなか面白い車だったと思います。ただ、もっとホットハッチ化しても良いと思いますし、どうにも「少しスポーツ風なコンパクトカー」に留まっているのは面白みがない気がします。価格や車種ラインナップを踏まえると、なかなか難しいのでしょうけど。ホンダの現在の苦悩を感じるような車な気がします。

と思っていたら、実際そんな記事もありました。自動車ジャーナリストも似たような印象なようです。ちょっと惜しいんですよね、フィットRS。

www.webcg.net

 

本日はそんなところです。よっぺま(@yoppema)でした。