yoppema

ただの雑記です。よっぺまと読みます。

3月下旬からテレワークを実施している感想。

テレワーク中のよっぺま(@yoppema)です。

新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、勤めている会社がテレワークに踏み切ってから2か月近く経過している。バタバタと過ぎ去っているが、自分がのちのち振り返るために、気づきを残しておく。

ちなみに、テレワーク以外に、「リモートワーク」や「在宅勤務」などという呼び方もあると思うが、要は会社の建屋に出社しないで自宅で業務を行っていることをここでは指す。

意外と業務は行える

当然、業種や職種によるので、テレワークじゃ仕事ができないといった方々も多いと思う。自分の場合、業種はIT関係で、職種はオフィスワーク・事務作業が大半を占めているため、幸運なことに会社貸与のノートPCと安定したインターネット回線があれば仕事ができる状態である。

とはいっても、実際、職場のメンバー全員がテレワークになって仕事ができるのか?といった不安があったことは確かである。ただ、実際やってみると、いくつかの不満ややりにくさはあるものの、ほとんど仕事ができている。2020年になっても車は空を飛ばないけど、家で仕事ができるようになっているので、未来ってすごいなー。と素直に感心する。

最初の頃は、慣れないというか不思議な感じではあったが、2週間も経過するとこれが当たり前になってきており、今更出社する勤務形態に戻れるかといった感じになっている。人間の順応性ってすごいっていうか、怖いものである。

ITリテラシーや自宅環境の差が出る

テレワークを行う際、

  • 会社貸与のノートPCからうまく接続できない
  • オンライン会議がうまくできない
  • テキストチャットの使い方がわからない

といった問題・問い合わせが結構あって、3月下旬から4月はその対応に追われた。その際、電話でやりとりするしかなく、相手の状況を想像しながら声で指示する必要があって苦労した。ITリテラシーの差が露骨に出たわけである。仕方がないことだが、「わかっている人」と「わからない人」、「わかろうとしない人」が世の中にはいるのだなと痛感した。良い勉強であった。

連絡はメールとテキストチャットが主体

テレワークというと、ZoomMicrosoft TeamsSkype for BusinessGoogle Meet、またはCisco WebEXのようなアプリを使ったオンライン会議・ビデオ通話が盛んな印象があるが、自分の場合はメールとテキストチャットでの連絡が主体となっている。会社のインフラ環境では、ビデオ通話によるネットワーク負荷が高いようで、利用を避けるような指示が出ているためである。残念無念。

また、スマートフォン・携帯電話による電話も行うが、基本1対1でしか話せない。上記に挙げたアプリを使ってビデオ通話ではなく、複数人による音声通話も時々行うが、音声品質がイマイチであるため、どうしてもメールとテキストチャットを使ったやり取りが主体となっている。当然、会話するよりもキーボード入力に少しの時間はかかるが、安定的かつ確実に連絡が行える状況である。

会社のインフラ環境はそのうち改善して、世間で取り上げられているようなビデオ通話が主体的に変わっていくのだろうと思っているが、まだまだ先になりそうな印象。気長に待つしかなさそうだ。

あと、キーボード入力に不慣れな方や多くの情報量を持っている方ほど、マイクやヘッドセットを使って口頭で伝えたい、会話したいといった動きが顕著になっている。要は、年配の方や課長・部長以上の方々。想定内ではあったが、音声品質がイマイチで聞き取りにくい状況なのにも関わらず、頑なにテキストチャットを避ける姿に遭遇すると、少し笑えてくるところがある。個人的には会話することは非常に重要だと思っているし、普段実施している行為ができなくなるだけでストレスを感じるなと思っているが、一方で相手が聞き取りにくい状況であると主張しても連絡手段を意地でも変えようとしないので、興味深いなぁと思って見ている。

会話ってリッチな連絡手段なのだと再認識したし、逆にテキストでのやり取りはプアーかもしれないけど非常に安定している連絡手段だなって思った。どちらも活用できるようにしておくのが大事だとも思う。

準備不足な会議が多いことを再認識した

薄々思っていたけど、テレワークになってから、無駄な会議に呼ばれているケースが多いなってことを再認識した。正確には、準備不足な会議が多いってことか。

ビデオ通話や音声通話がうまくできないため、テキストチャットで会議するケースが多くなってきたが、どうしても自分が参加しないといけない会議というものは少ないなっていうことが多い。それは会議を主催する人のスキル・腕によるのだけど、

要は

  • 会議を実施したい目的は何か?
  • 誰の話を聞きたいのか?
  • 会議を受けて、誰に何を決めてもらうのか?

といったところが、あいまいなまま会議を行なっている関係者が多いなって気づき始めている。事前の準備が足りず、形だけ会議していたり、目的が不透明なまま会議していたりってパターンが多い。

テキストチャットや音声通話の場合、自分に関係がないと思ったら、会議の流れを横目で見つつ、自分の仕事を進められるのでよい。出社して会議室に缶詰めにされると、逃げ場がないので、死んだ魚のような目をして出席し続ける必要がある。会議の後半に自分に関係する議題や話が出てくるかもしれないし、最初に「これは自分は出席が必要か?」と尋ねても「XXXXの理由で必要ですよ。」という回答が返ってくると、嫌でも出席しておく必要がある。そして、大抵は無関係なことが多い。そういう状況から解放されているだけでも、テレワークは幸せな気がする。

ただ、これがビデオ通話になると、相手に自分の姿を見られてしまうので辛いところかもしれない。

自然な雑談をどう生み出すか

メールやテキストチャットしかできないと、職場のメンバと「自然に雑談する」といった機会が減ることを痛感する。意図的にテキストチャットで「今日は暑いっすねー、寒いっすねー、風が強いっすねー」、「ネットワークが遅くて、画面表示がイマイチで困っていますけど、そちらは大丈夫ですか?」、「昼飯は何を食べましたー?」なんてことを呟くことしかできない。

相手の顔色を伺えないってところは、同じ空間で仕事をしていたこととは、明らかなデメリットだ。それは、相手も同様である。

いかに、自然に雑談していくか? 相手の顔色・反応・調子を確認するか?といったところが、ビデオ通話ができない状況での課題だと考えている。

もちろん、ほうっておいても自発的に発言するメンバが多ければ良いのだろうけど、全員がそうではないはずなので、そこをどう汲み取るか、どのように雑談の場を作っていくか、が長期的なテレワークには大事になってくると思っている。

椅子は重要

テレワークの環境でいうと、椅子の話がある。

椅子の中でもオフィスチェアは丈夫で座り心地がよく、黙って仕事をする地味だが凄い存在である。急なテレワークになって、貧弱な椅子に長時間座っていられないで困っている職場のメンバの悲痛な声をよく聞いた。クッションを買ったり、1万円程度の椅子を買ったりして、テコ入れされたメンバが多数いる。

自分の場合、数年前にオカムラのBaron(バロン)を買っていたので、それに大変救われている。テレワークのためではなく、単に自宅でパソコン作業を行う際の快適さを求めて大塚家具で買ったのだ。今までは週末に1〜2時間程度しか座る機会がなかったが、テレワークで毎日8時間ほど座って作業する羽目になったので、その効果を実感している。

バロンは、当時9万円くらいで購入した。大塚家具で実際に多くの椅子を試座した結果、バロンを気に入って購入した。有名なハーマンミラーのアーロンチェアセイルチェア、オカムラのコンテッサあたりと比べたけど、一番コスパが良いなと思ったのが決め手。セイルチェアもかなりお気に入りだったけど、妻がお気に召さなかったのと、少し予算が高くて見送った記憶がある。バロンは注文から45日程度かかって自宅に届いたはずなので、元々所有していて良かったなと思う。テレワークになってから慌てて注文しても6週間後に届くことを考えたくない。その間、腰やお尻が耐えられるとは思えないからだ。

余談だけど、大塚家具は個人的に気に入っている家具屋である。5年、10年、15年と愛着を持って使いたい家具を買いたい場合、第一候補になる。担当スタッフはもちろんだが、配送スタッフも丁寧に応対してくださるので信頼している。色々経営が苦しいようだが、1ファンとしては頑張って欲しいところだ。

音楽を聴きながら仕事ができる

自宅で1人で仕事をするので、音楽を聴きながら仕事をする習慣に変わった。最初は、手持ちの音楽を掛けていたが、3,000曲ほどだと1週間もすれば聴き終えてしまった。

結果的に、前から興味があったが月額980円を課金するか悩んでいたApple Musicを契約した。6,000万曲を聴き放題なので、昔から気になっていたが聴いたことがなかった音楽を毎日聴くことができ、大変便利である。もっと早く契約すれば良かったと後悔したし、暇さえあればタワーレコードやHMVでCDを買っていた大学生のときにApple MusicやSpotifyがあれば良かったと思う。本当に便利な時代である。

今のところ、iPad Pro 10.5インチでApple Musicを再生しているけど、ほとんど電池を消費しないで聴くことができている。iPadって凄い。

通勤時間は睡眠時間に変わった

通勤しなくて良い、正確には通勤時間が60分から0分になったというのは、非常に快適だ。1日の睡眠時間が増え、かつ通勤による満員電車で疲弊しなくて良くなった。体力を消耗せず、回復に当てる時間が増えたのだ。幸せである。

また、仕事が終わったらすぐに帰宅できるのだ。18時に終わって即、散歩に出かけられる。

歩かなくなった

通勤がなくなった分、歩かなくなった。意識して散歩にでも出かけないと、ほとんど歩かないで1日が終わる日もある。

職場の広い建屋内にあるコンビニや自販機に、定期的に飲み物を買いに行くという行為は貴重なものだったと痛感する。

食事量をコントロールしているので、体重はほぼ変化なしだが、本当に歩かなくなった。通勤していたときは1日8,000〜9,000歩ほど歩いていたのだが、現在は意識的に散歩しないと8,000歩には届かない。

子どもたちは元気いっぱい

テレワークとは直接的な関係はないが、新型コロナウイルスの影響で小学校や幼稚園が休校・休園になっている。我が家の子どもたちは外出できず、友達とも会えず、ショックを受けているのではないかと心配していたが、「友達に会えない寂しさは少しあるけど、家でのんびりできるし、父親が常にいて一緒に夕飯も食べれるし、特に問題ない。自由に出かけられないのが悲しいけど、コロナウイルスが落ち着くまではしょうがないでしょ」というコメントである。どうやら、我が家の子どもたちの方が、自分よりも大人な気がする。

妻は少しうんざりしている

妻にこの状況に対する感想を聞くと「常に子どもたちがいるというのは少し疲れるが、仕方がない。夫がテレワークしていること自体は、特にストレスを感じない。お仕事を頑張ってください。」といったコメントであった。大変ありがたい。

まとめ

急なテレワークの実現によって困ることはあるが、医療・物流・小売業など、感染の恐怖・ストレスを感じながら働いていらっしゃる方々に比べたら、自宅で働けるのは幸せである。また、新型コロナウイルスが終息したとしても、ほかの感染症が流行する危険性が常にあることを考えると、「テレワークできる人は、今後もテレワークを継続していく」というスタンスが重要だと思っている。別に、毎年のインフルエンザを考えると、オフィスに全員が集まって仕事を行うことが正解とは思えない。自分が勤めている会社がどういう判断を取っていくかはわからないけど、テレワークをうまく生かしていって欲しいなと思う。

というわけで、おしまい。